栃尾郷の虹
玄間 太郎
凶作、飢饉から村人を救ったのはひとりの百姓の妻だった ―― 越後の栃尾縞紬(とちおしまつむぎ)は江戸天明・寛政期に生み出され、今に伝わる。機織りの天才オヨがたゆまぬ努力で編み出し、ときの庄屋がその開発を助け販路を切り開いたという。この二人を軸に物語は展開する。苦難に立ち向かう彼らに注がれた著者の眼差しはあくまでも温かい。
「歴史を深く下降せよ。無名の傑出した民百姓をこそ表舞台へ! 時代歴史小説を書く私の変わらぬ立ち位置です」(「あとがき」より)。
出生
織姫
憧れ
祭り
端切れ
婚礼
試練
飢饉
創始
双子織
エピローグ
玄間 太郎(げんま たろう)=1944年新潟県三島郡出雲崎町に生まれる。新聞記者42年。著書に『青春の街』『少年の村 ― 出雲崎慕情』『起たんかね、おまんた― 天明・越後柿崎一揆』『黄金と十字架 ― 佐渡に渡った切支丹』『角兵衛獅子の唄』(以上、小説)、『朝やけの歌』『ともかの市議選奮戦記』『車いすひとり暮らし』(以上、ノンフィクション)など。
判型・頁数 | 四六判上製・216頁 |
定価 | 1650円(税込) |
ISBN | 978-4-7807-1994-9 |
出版年月日 | 2021年4月9日 |
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