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学問の自由と研究者のモラル

「軍学共同」問題から考える

日本科学者会議 監修/広渡清吾・益川敏英・香山リカ 著

本書は、「学問と学術体制のあり方を問うー学問の軍事利用を拒否するー」と題して日本科学者会議が開催したシンポジウムがベースとなっている。「自由」には必ず「責任」「モラル」がともなわなければならないのである。すなわち、「研究者のモラル」を問うことは、同時に「学問の自由」の意味を問うことであり、また、両者の関係を問うことなのだとわれわれは考える。(「はじめに」より抜粋)

1 はじめに
2 大学と軍事研究―科学者コミュニティの役割
3‐1 対談:科学者は社会といかに結び付くべきか
3‐2 対談を終えて
4 科学者の社会的責任についての考察
5 学術研究体制の危機―財界と官邸による「大学改革」の狙い
6 あとがきにかえて
巻末資料:「軍事研究」にかかわる日本学術会議の声明等

広渡 清吾(ひろわたり せいご)=1945年生まれ。法学者(ドイツ法・比較法・法社会学)。東京大学名誉教授。専修大学法学部教授、大学共同利用機関法人人間文化研究機構監事、日本学術会議会長、民主主義科学者協会法律部会理事などを歴任。

益川 敏英(ますかわ としひで)=1940年生まれ。理論物理学者。専門は素粒子理論。名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構名誉機構長、京都大学名誉教授、京都産業大学名誉教授。2008年、「小林・益川理論」による物理学への貢献でノーベル物理学賞を受賞。

香山リカ(かやま りか)=1960年生まれ。精神科医・立教大学現代心理学部映像身体学科教授。東京医科大卒。豊富な臨床経験を生かして、現代人の心の問題を中心にさまざまなメディアで発言を続けている。専門は精神病理学。

判型・頁数 A5判・136頁
定価 本体926円+税
ISBN 978-4-7807-1918-5
出版年月日 2019年1月11日

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