文学で平和を
国語・平和教育研究会
国語の教科書の戦争・平和に関する教材文が少なくなっている中で、そこに焦点を絞った研究をしていこうと、この研究会を立ち上げたのは十数年前のことでした。世の中で窮屈になってきて、教育にも自由がなくなって来ましたので、最も締め付けられる戦争、平和のことを国語教育の中で正面から取り上げて集中して研究しようということにしたのです。(「この本を読んでくださるみなさまへ」より)
国語教科書のなかで貴重な「平和文学教材」
「ちいちゃんのかげおくり」あまんきみこ(光村図書出版 小三)/橋口みどり
息子の戦死がお母さんを変えた物語
「お母さんの木」(日本書籍 小五)/中島礼子
極限状況のなかでも、人間らしく生きた人々から、今、学ぶことは何か自分とのかかわりを考えながら読む
「フリードルとテレジンの小さな画家たち」(学校図書 小六)/今井成司
被災地からのメッセージを受け止めて
「空を見上げて」山中勉(光村図書出版 中一)/大山圭湖
戦争で無残に傷む子どものいのち
「夏の葬列」山川方夫(教育出版 中二)/小林義明
ヒバクシャの「伝言」が「今」甦る
「壁に残された伝言」井上恭介(三省堂 中二)/平野勝史
今の世の中や自分について考えながら読む
「挨拶―原爆の写真によせて」石垣りん(学校図書中二 光村 中三)/福田実枝子
「古典学習でも平和を」(中三)/本多道彦
走れメロスに触れて
論考「国体護持」と平和教育/森本真幸
国語・平和教育研究会(こくご・へいわきょういくけんきゅうかい)=執筆者/今井 成司・大山 圭湖・小林 義明・中島 礼子・橋口 みどり・平野 勝史・福田 実枝子・本多 道彦・森本 真幸
判型・頁数 | A5判・240頁 |
定価 | 本体1700円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1614-6 |
出版年月日 | 2017年3月13日 |
▼ご購入はコチラ