日本の科学者
2019年10月号
日本科学者会議 編
「失われた20年」を経た日本経済。企業の生産性向上と新産業創出(イノベーション)が成長の条件と考え、「成長産業」探しにあけくれた挙げ句、観光産業、なかでも「最強のコンテンツ」と業界でみなされてきたカジノで経済成長を追求するに至った日本資本主義。民間が設置し、民間が経営する賭博場が史上初めて開業しようとしている。本特集号では、環境問題やギャンブル依存症、社会的負債問題などを明らかにして、賭博場(カジノ)開設がもたらす社会的影響を論じ、カジノ誘致の諸問題を提起する。
まえがき/桜田照雄
言葉の玉手箱/桜田照雄
カジノ導入を巡る諸問題──IR型カジノのビジネスモデルの諸問題/鳥畑与一
大阪夢洲カジノの経済・環境問題/桜田照雄
・信頼に値するギャンブルコスト(カジノの経済損失)を評価する研究を求む/新川眞一
目標はギャンブル害ゼロ社会──依存症モデルからギャンブル害低減モデルへの転換を/滝口直子
ギャンブル依存症──それはどのような疾患で、どう回復すればよいのか?/吉田精次
・大阪府市IR推進局のギャンブルリーフレット/井上善雄
・和歌山でのカジノ誘致反対運動/畑中正好
判型・頁数 | B5判・56ページ |
定価 | 本体741円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1352-7 |
出版年月日 | 2019年10月1日 |
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