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権力監視はどこへ

メディアと政治を考える+30

藤沢忠明

記者生活45年余、権力を監視し続けた厖大な署名記事から「政治とテレビ」の癒着構造はじめ、反響の多かったコラム、「政治とカネ」をめぐるスクープなど厳選30本を収載。
「いま、日本では、「アメリカいいなり」「財界べったり」という二つのゆがみを持つ自民党政治と国民との矛盾が極限に達しています。権力を監視すべきメディアの多くが、その役割を放棄し、体制擁護の道を進んでいるとき、「しんぶん赤旗」の果たすべき役割はますます大きくなっていると思います」(あとがきより)
前著『検証 政治とカネ―「政治改革」20年は何だったのか』に続く著者渾身の書。

 

序にかえて

「虚構の政権」安倍政権のメディア介入―打ち破る可能性に触れて
内容豊かな紹介―政権とメディアの関係への問題提起
官邸のテレビ監視と菅首相のメディア介入を問う
放送・通信行政をゆがめた総務省の接待疑惑
政治を劣化させた政党助成金と廃止法案の意義、メディアの問題点
安倍元首相の「国葬」をテレビはどう報じたか

安倍首相のメディア選別/都議選報道はこれでいいのか/選挙報道で問われるテレビの重い責任/安倍首相が選別出演するワケ/違法捜査行程、見過ごせない/「戦争への道歩むべきではない」胸に響く野中広務氏の遺言/自衛隊PR番組でいいのか/おかしいぞNHK報道 安倍政権「翼賛」に批判の声/「武器としての言葉」で対応を/「維新」究極の党利党略/「令和」を政治利用/安倍「私設応援団」/トランプ大統領来日報道 政権“政治ショー”に手を貸したメディア/政権批判にも踏み込む貴重な番組、姿消す/参院選の低投票率とメディア/ご意見拝聴の生放送/番組への介入なのに/テレビは思考停止「即位の礼」異様な報道/「桜疑惑」、追撃するテレビ/中曽根政治の検証を/アベノマスク検証を/検察OBの怒りが‥‥‥/政権中枢の疑惑に迫れ/国民のことは二の次/雇い主は日本国民だ/ナベツネは何を語った/差別的議員は自民の顔/政権の“暴走”ただせ/政権に忖度した人事/無策さらした麻生発言/気象庁の予算と国民の命/国軍をかばう甘利発言/“五輪一色”でいいのか/公明党に配慮 給付金で政権維持?/首相を直撃するなら/維新府政告発した「報道特集」/安倍氏側近がテレビ局監査役/NHKの〝Kアラート〟 / NHKが安倍政権を回顧したが/ 国民の不安あおるテレビ/ マイナカード 税金使った普及やめよ/ メディアの矜持とは/ 被爆者怒るG7サミット テレビはどう報じたか/ 長男の秘書官更迭したが/ 無責任さを露呈した河野氏のテレビ出演/ ウクライナ 戦況報道だけでいいのか/ 政府・東電の広報でいいのか/ 岸田首相を呼び捨て/〝やってる感〟演出でいいのか/ 「別班」暴いた「赤旗」

ガソリンスタンド きょうから『日曜休業法』 その陰に油政連の献金攻勢 
中曽根首相 4日に1回料亭通い 財界人と夜な夜な密談 
国有地再開発推進の中心企業 中曽根首相政治団体に890万円 
「思想犯」をボルネオに島流し 治安維持法下 東条内閣が極秘裏に 
国家機密法の旗ふり役 「勝共」から活動費もらったり役員に就任
自民、新自クこんな人が都議選にゾロゾロ 
NHKは国家機密法の報道に勇気を NHK元社会部長〝遺稿〟の訴えるもの 
国土審会長が地上げの旗ふり!? 自ら会長の住友不動産 無免許ダミー会社を使い 
リクルートコスモス株 宮沢蔵相本人ら9人に
リゾート開発と自治体 大企業主役に地元は潤わず
金丸資金 佐川の5億円どうした?
医師会政治団体が〝献金〟強要
徹底追及 公共事業このむだ遣い 北海道・千歳川放水路計画
電力役員 横並び献金 自民に9社で3500万円
ここまでわかった 長崎違法献金疑惑 
麻生政調会長も別財布 企業献金 選挙区支部の1・7倍 
つくって壊して4千億円 保養施設 年金財源で大ムダ遣い
家賃ゼロの衆参議員会館に多額の「事務所費」支出 
軍需産業契約上位15社 防衛省天下り475人 自民に献金1億9000万円 
自民の政党助成金から身内2社に82億円 受け取り額の13% 
年金施設98売却 07年度 45件(判明分)は営利企業取得 
原子力規制庁幹部 原発推進派ズラリ並ぶ 
復興予算で空自操縦訓練 これが被災者に役立つのか 
発電ゼロで電力料1400億円!? 日本原発 電力各社から 
ゼネコン献金6年間 建設族議員佐藤氏に1・4億円 
政党助成金 自民議員ため込み7億2千万円 
小渕経産相 第3の〝財布〟 企業・団体献金2758万円 
大銀行 自民に献金再開 みずほ先頭に18年ぶり
政党助成金 日本維新の会がダミー使い還流 8700万円国庫返納せず 
総裁選で大騒ぎ これでいいのかテレビ報道 
大規模パーティー 岸田氏 21回4・2億円 
あとがき


著者略歴
1952年岐阜県生まれ。岐阜県立岐阜北高校、大阪外語大学中国語科卒業後、76年5月赤旗編集局に。校閲部、社会部、関西総局、社会部、日曜版、政治部(デスク)、東海北陸信越総局(総局長)、社会部(副部長)、編集センターを経てテレビ・ラジオ部(部長)。

判型・頁数 四六判並製・256頁
定価 1670円(税込)
ISBN 978-4-7807-2254-3
出版年月日 2024年1月22日

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