私流 演技とは
わが役者人生の歩みとともに
嵐 圭史
舞台生活70年、長く劇団前進座の大看板を勤め、歌舞伎から現代劇まで数々の名舞台で知られる嵐圭史が、自身の役者人生の歩みとともに、演劇創造の過程を鮮やかに綴る。
Ⅰ 時代の痛みを背負った対話劇:『玄朴と長英』
Ⅱ 会話の妙とダイナミックな様式美:『鳴神』
「歌うな語れ」「語るな歌え」:『修禅寺物語』
ユニークで明るい舞台空間:『およどん盛衰記 熊楠面白万華鏡』
江戸・職人気質、技と情への讃歌:『五重塔』
「役柄」と「声」:『毛抜』(前編)
色香と愛嬌に満ちた奇抜な古劇:『毛抜』(後編)
Ⅲ 「蓮如さん」を演じて
Ⅳ わが半生を語る:問われるままに/父の背中で/前進座「大稽古場劇場」での幼少記憶/役者冥利に尽きる「時」のおとずれ―『日蓮』『子午線の祀り』/陣痛のはじまり/演劇史的快挙『解脱衣楓累』の上演/愚直六五年/深い感謝の念をもって―「前進座劇場」の閉館挨拶/『子午線の祀り』を通じて木下順二先生を想う/ある演劇鑑賞会へのメッセージ―「岡山市民劇場」総会に寄せて/明日へ/「思ってもみぬことだった」
嵐 圭史(あらし けいし)=1940年生まれ。長く劇団前進座の大看板として活躍(2017年、離座)。屋号は豊島屋(てしまや)。主な受賞歴に、紀伊国屋演劇賞(1985年、『子午線の祀り』平知盛役)、文化庁芸術祭賞(1993年、『怒る富士』伊奈半左衛門役)、芸術選奨文部科学大臣賞(2009年、『江戸城総攻』徳川慶喜役)など。著書に『知盛逍遥』(早川書房。のちハヤカワ演劇文庫『知盛の声が聞こえる』)、『怒る富士が行く』(かもがわ出版)、『花の道草』(中央公論新社)、『今朝の露に』(新日本出版社)など。
判型・頁数 | 四六判・ 224頁 |
定価 | 本体1700円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1977-2 |
出版年月日 | 2020年9月16日 |
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