
「ケア」の総合人間学 ──ヒトはなぜ「ケア」をするのか/されるのか
総合人間学19
総合人間学会 編
ヒトは悠久の歩みの中で、その在り方を少しずつ変化させて、多様な姿として社会関係を築いてきました。とくに私たち人間は、「ケアし・ケアされる、育み・育まれる」存在として、その営みは霊長類の中でも特質すべき複雑かつ多様な姿として、試行錯誤を重ねながら文化や制度を形成してきました。
ヒトは、一人では生きることができない存在です。いま私たちは強さを誇る近代的な「自立する」人間像から、弱さを含みこむ「ケアする/される」人間像へと、そのイメージを大きく変貌させ始めています。しかし、そこには人間特有の複雑で微妙な関係性が織り込まれ、とくに社会的にはケアの相互関係性の難しさや奥深さが横たわっています。本書では、その深遠さの一端にまで届くように、学際的な探求を試みています。(「はじめに」より)
はじめに 古沢 広祐・・・4
【講演】人間にとって、ケアとは何か――人類学・霊長学から考える
・・・山極 壽一 6
第1章 いま「ケア」と呼ばれているものについて――歴史からの概観
・・・蔭木 達也 35
第2章 なぜケアが問題化されるのか――生政治としての支援の組織化
・・・桜井 智恵子 60
第3章 人間として生きる――時代が変わっても変わらぬケアを未来へ
・・・大橋 恵美子 78
第4章 地域社会に埋め込まれたケア
――村落の相互扶助からみた〈生/生活を支え合う人々〉
・・・本田 俊貴 108
第5章 ケアの成り立つ場とは――思想史的背景から
・・・片山 善博 126
第6章 自己への配慮としてのケア――光さす経験として
・・・高橋 在也 144
おわりに 蔭木 達也・・・156
| 判型・頁数 | A5判(並製)・160頁 |
| 定価 | 1,600円(税込) |
| ISBN | 978-4-7807-2211-6 |
| 出版年月日 | 2025年5月23日 |
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