労働総研クォータリー

2017秋季号 No.107

労働運動総合研究所 編

特集:徹底批判・安倍「働き方改革実行計画」

本号の特集では、様々な見地から徹底的に安倍「働き方改革」に対する批判を行っている。諸論文に限らず、多くの安倍「働き方改革」に対する批判に通底しているのは、あたかも働き手の視点に立った改革のように見せかけながら、そこには生産性の向上という資本の論理が巧妙に隠されており、内実は労働者にとっての「働き方」ではなく、大企業にとっての「働かせ方」改革にほかならないことに対する怒りである。

・ウソで固めた「安倍・働き方改革」──衣の下の鎧が丸見え/牧野富夫
・安倍「働き方改革」と「新産業構造ビジョン」──生産年齢人口減少と解雇規制改悪/友寄英隆
・黒田日銀総裁のディレンマ──予想物価上昇率の上昇か名目賃金率の上昇か/建部正義
・「働き方改革」批判──残業法的規制と同一労働同一賃金原則/下山房雄
・財界意向と安倍「働き方改革」/山中敏裕
・安倍「働き方改革」と女性──非正規雇用の処遇と「雇用関係によらない働き方」/岩崎明日香
・「働き方改革」と「生産性向上」論の危険/藤田 宏
・日本の行方決める安倍「働き方改革」との闘い/生熊茂実

〈労働戦線NOW〉労働法制の変質・解体の危機──「働き方改革8法案」の争点/青山 悠

判型・頁数 B5判・72ページ
定価 本体1200円+税
ISBN 978-4-7807-1875-1
出版年月日 2017年11月1日