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日本の科学者

2021年7月号 vol.56 No.7

日本科学者会議 編

特集:東日本大震災から10年目の課題

多大なる犠牲者を出した東日本大震災。その復興は、いのちと日常の圧倒的喪失を前に、いかに安心して暮らせる社会を取り戻すかが問われることになった。一方、東京電力福島第一原発事故は、廃炉作業や廃棄物処理など未だ見通しが立たず、世代を超えて持ち越される負の遺産となりつつある。本特集ではこれら複雑多岐にわたる現状を踏まえながらも、次なる災害を見据えたときに、東日本大震災後の「復興」の経験から導きうる現時点での課題を提示した。

東日本大震災復興がもたらしたもの──被災者の“いま”から復興の“いみ”を問う/遠州尋美
「創造的復興」は,惨事に便乗した過剰復興──10年を経て一層問われる「人間の復興」/小川静治
復興まちづくり事業の現状と課題──「住民主権」の復興まちづくりをめざして/阿部重憲
複合災害と人間の復興/綱島不二雄
道半ばの「暮らしの再生」と被災者支援の課題/鴫原敦子
東日本大震災後の被災地における漁業生産と漁村/片山知史
東日本大震災からの農業復興支援モデル──東京農業大学10年の軌跡/渋谷往男
南相馬市農業の福島第一原発事故からの手探りの復活/三浦広志

判型・頁数 B5判・56ページ
定価 800円(税込)
ISBN 978-4-7807-2056-3
出版年月日 2021年7月1日

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