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日本の科学者

2020年3月号

日本科学者会議 編

特集:プラスチックごみ等による海ごみ問題

近年、プラスチックごみを中心とした海ごみ問題が世界的に注目されるようになってきている。プラスチックの世界生産量は近年では年間4億トンを超えており、年間800万トン以上が海に流出していると推計され、2050年にはプラスチックごみが海の魚と同量になると言われている。使い捨てプラスチックなどを大幅に削減・禁止し、製造・流通・販売・消費・廃棄段階全体を通しての対策が求められる。
この問題を具体的に調査研究している研究者からの論考を仰ぎ、海ごみ問題やその対策の現状等について明らかにするとともに、この問題の解決に向けての問題提起ができればと考えている。

まえがき/磯部作
言葉の玉手箱/磯部作
海ごみ問題の状況と解決への課題──瀬戸内海を中心として/磯部作
備讃瀬戸海域における海ごみの実態と取り組み──海底ごみ問題を中心に/塩飽敏史
・写真:海ごみの実態 調査と回収
フィリピンにおけるプラスチックごみ流出の現状と課題──セブ州とボホール州における取り組みを中心に/瀬木志央
・資料:海洋に流出するプラスチックごみ
市民協働による内陸部からの海ごみ対策の展開──「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」にみる行政・企業・NPOの協働取り組み/原田禎夫
海ごみ対策としての川ごみ・流域管理と企業の役割/塩入同
・海ごみ問題は科学的に考察を──モラルなどに特化するのではなく/磯部作

判型・頁数 B5判・56ページ
定価 本体727円+税
ISBN 978-4-7807-1357-2
出版年月日 2020年3月1日

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