それぞれの新渡戸稲造
青山 淳平
新渡戸が著した『BUSHIDO』は正義、高潔、真理の道を説き、高貴なる義務(ノブレス・オブリージュ)を求める。世界を見つめ、日本を思う新渡戸稲造をえがく小説三選。
「札幌遠友夜学校」
新渡戸が創設した札幌の夜学校。教えを心底ふかく宿す老女がつぶやく気象通報には…。
「鞍出山の桜」
稲造やその父・十次郎、祖父・伝たちの事績を、新渡戸につながる人たちが現代に受け継ぐ思い。
「新渡戸博士の扁額」
愛媛県西予市の教会に残る署名のない新渡戸の扁額。戦時下の軍部批判発言とともにその真偽を探る。
札幌遠友夜学校
鞍出山の桜
新渡戸博士の扁額
青山 淳平(あおやま じゅんぺい)=1949年生まれ。小説家。評伝『人、それぞれの本懐』(社会思想社)で愛媛出版文化賞受賞。小説集『司令の桜~人と歴史の物語』収載「松山ロシア物語」がラジオドラマ化され、日本放送文化大賞受賞。映画『ソローキンの見た桜』原案者。主な著書に『「坂の上の雲」と潮風の系譜~司馬遼太郎が敬愛した日本人』、『明治の空~至誠の人・新田長次郎』、『小説・修復腎移植』、『「坊ちゃん」の漢学者はなぜ惨殺されたか』など。
判型・頁数 | A5版・上製・296頁 |
定価 | 本体1800円+税 |
ISBN | 978-4-7807-1980-2 |
出版年月日 | 2020年10月15日 |
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