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わが子を国際っ子にした

息子とバイリンガル教育

伊藤 香苗

「孟母三遷の教え」という中国の故事がある。孟子の母は、孟子の教育のため、住居を三度遷しかえたという。中学生の頃、私はその話を祖母から教わった。
日本でも昔から「門前の小僧習わぬ経を読む」や「三つ子の魂百まで」と謳われるように、幼児を取り巻く環境は、子どもの成長に大きな役割を担っている。
私には夢があった。息子を日本語と英語が母国語のように話せる子どもに育てたい…。日本で暮らしながら、息子をバイリンガルの子どもに育てる夢に挑戦した。

Ⅰ 環境と目的
伯父のノート
楽しみながら学ぶ
言葉は手段

Ⅱ 幼児はみな天才
英語で子育て
パパ・バ・カ!?
多言語を同時に
ユーシンの日本語
母子で育った「やんちゃりか」
英語を話す弟がいる!?
親だからできること
覚えることは楽しい
ゲームで学習
算数ゲーム
ドーマン博士への手紙

Ⅲ インターナショナルスクールへ
決意と放棄
学校選び
面接と入学
サマースクール
いたずらっ子に遭遇
アイ・エンジョイデュ・イッ
ふくれっ面で入園式
初めの一歩
宿命
親友との別れ
SISの幼稚園生活
ショー&テル
目と耳で同時に理解
読み方ゲーム、ふたたび
次の学校を
卒園式 ビッグハグで先生とお別れ

Ⅳ 東洋人のインターナショナルスクール(SJIS)
学校の企み
苦渋の選択 こんなはずでは……
もみくちゃ通学体験記
ヒデオ君
弊害 ユーシンの英語が潰される
学校選びのノウハウ 私たちの体験
私の失敗
気に入られなくて、不合格
三船敏郎さん(往年の大スター)
三年間に幼稚園を三回転校

Ⅴ アメリカンスクールインジャパン(ASIJ)
スクールバス 車内は子どもの社交場
心臓破りの通学ラッシュ
やっと軌道に
子どもの総合的発達を目指す
大規模学校の一年生
ユニークな教育システム
英語で考える訓練
ユーシン・ジャーナル
日本語学習
いじめ 担任の裁量で解決
クラスボランティア
アイデンティティーに悩んだ
引っ越しか? 転校か?
闘う親たち

Ⅵ セントメリーズインターナショナルスクール(SMIS)
アメリカのサマースクール
アメリカの息子から
国境の町、バッファロー
NHK「英会話」のマイク先生
親友とは来年も同じクラス
担任を親が選ぶ
庭でキャンプ
スポーツとバンド
幅広い選択肢
イングリッシュワークショップの落とし穴

Ⅶ 横浜インターナショナルスクール(YIS)
バイリンガルディプロマを目指して
ボクはやっぱりニホンがいい
AO(アドミッションオフィス)入試
イヤーブック
高校卒業式

Ⅷ 大学と留学
早稲田大学 国際教養学部
留学
U Penn(ユー・ペン=ペンシルバニア大学)

Ⅸ 卒業と就職
インターンシップ
卒業式
就職 自分で選んだ好きな道を

伊藤 香苗(いとう かなえ)=1946年、満州・奉天(現 中国東北部・瀋陽市)生まれ。女子美術大学短期大学部卒業後、服飾デザイナーとなる。その後、子ども英会話教室講師を経て日本語教師となり、外国人に日本語を教える。1996年、作家・藤原ていに師事、エッセイを書き始める。1998年、作家・三好三千子を講師に迎え、仲間たちとともに文芸グループ「きんもくせい」を立ち上げる。「段」同人として、エッセイや小説を発表。2015年、ノンフィクション作家、鈴木政子を知り、指導を受ける。

判型・頁数 四六判・248頁
定価 本体1500円+税
ISBN 9784-7807-1681-8
出版年月日 2018年5月