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エックス線物語

レントゲンから放射光、X線レーザーへ

馬場 祐治

本書は教科書や解説書ではなく、一般の人に「X線とは何か」ということについてある程度のイメージをつかんでいただくために書かれた「物語」です。ときには科学とあまり関係のない話も出てきます。ですから、あまり肩肘張らずに、気軽に読み進んでいただけると幸いです。

1章:X線の発見
1895年11月8日の出来事
君の瞳は1万ボルト
クルックスの実験
興奮するレントゲン
世界を駆け巡るX線発見のニュース
エジソンも注目

2章:X線は波長の短い「光」(電磁波)である
なぜX線が発生したのか?
X線は光の一種である
さまざまな「光」(電磁波)
X線で小さなものを「見る」
ミュンヘン大学のレントゲン
名伯楽、ゾマーフェルト
光の屈折に関する難問
英国庭園
ラウエの実験
はじめてのX線の医学利用
ブラッグの実験装置
親子でノーベル賞
タンパク質の構造も次々と明らかに
ついにDNAの構造が見えた!

3章:X線はエネルギーの大きい「光」でもある
X線の波長とエネルギー
夭折の天才
モーズレーの実験
周期律表のなぞか解けた!
モーズレーの法則

4章:役に立つX線
蛍の光
アルキメデスもびっくり!
ツタンカーメンの謎を解く
3Dのレントゲン写真

5章:より強いX線を作る
ぐるぐる回るX線管
加速器とは?
サイクロトロン
電子が曲がると光が出てしまう
シンクロトロン
エジソンが作った会社

6章:放射光
偶然の発見
まっすぐに飛んでくるX線
X線にも色がある?
すごいぞ! 放射光
寄生から専用へ
波打つ電子
放射光バブル
放射光強国、日本
役に立つ「放射光」
強いX線を使う
まっすぐ飛んでくるX線を使う
色々なエネルギーのX線を使う
カラーのレントゲン写真
原子の並び方を観る
バラバラのようでバラバラでない?
レントゲン写真を動画にする
縦横にそろった光
電子の回転を観る
生命は宇宙で誕生した?

7章:X線レーザー
まったく新しい「光」
レーザーとは?
レーザーは普通の光と何が違うのか?
難しいX線レーザー
色々なX線レーザーの試み
新しいレーザー光、「自由電子レーザー」
自然に光がそろってくる!
夢の光
新しいサイエンスの分野が拓けるか

馬場 祐治(ばば ゆうじ)=1953年生まれ。東京大学理学部卒。日本原子力研究所(現:日本原子力研究開発機構)に勤務。同機構研究主幹。兵庫県立大学客員教授、佐賀大学非常勤講師などを経て、理学博士日本原子力研究開発機構嘱託。

判型・頁数 A5判・176頁
定価 本体1600円+税
ISBN 978-4-7807-1689-4
出版年月日 2018年4月

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