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語らなかった女たち

引揚者・七〇年の歩み

鈴木 政子

旧満州関係のことは三冊ほど書いていますが、諸事情があり、憶いのすべてを文章にはできませんでした。戦後七二年が経過し、「おれたちの分も生きるんだぞ」と言い遺し、多くの先輩が亡くなられました。私の寿命も「神のみぞ知る」時期にきております。みなさんも、きっと許してくださると信じ、今後の平和を祈りながら、新たな調査、聞き書きをも含めて、改めて綴りました。

中国の大豆畑で
繁栄を信じて
どうしてこんな逃走を
大虎山収容所で
多くの人の愛情に支えられて
コロ島港から博多へ
人々のつながりのなかで
ゆう子、東京へ
ルポルタージュ「引揚港・博多湾」
李蘭英さん
中国を旅する
語れなかったこと
金曙先生からの手紙
『ガイサンシーとその姉妹たち』を読む
わたしの赤ちゃん

鈴木 政子(すずき まさこ)=1934年福島県生まれ。実践女子大学国文学科卒業。編集者、会社員(舎監)、教員、自営業(書店)を経て、文章づくり、自分史づくりの講師をつとめる。著書に『舎監せんせい』(出版フォーラム優秀賞)、『わたしの赤ちゃん』(北九州市自分史文学賞大賞)など。

判型・頁数 四六判・154頁
定価 本体1300円+税
ISBN 978-4-7807-1655-9
出版年月日 2017年12月18日

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